プロフィール


松山 真(まつやま まこと)


自己紹介: 
  大学生時代に2年間、精神科病院の当直アルバイトをし、その後18年あまり、病院でソーシャルワーカーという仕事をしてきました。その後、ソーシャルワークの面白さを伝え、ソーシャルワーカーを増やしたいと考え、大学でソーシャルワーカーを養成することになりました。教員になってもう10年が経ちました。

 2012年度は、7年に一度のサバティカルという年で、授業や会議をしなくてもいいという年になりました。

 1000年に一度と言われる大震災が起きた翌年にこのサバティカルになったのですから、この1年間を復興支援活動に充てようと考えました。2011年8月に、陸前高田市小友町で一軒家を借りることが出来ました。元々空き家でしたが、そこで25人もの人たちが避難生活をされていました。みなさん仮設住宅が出来て移られたのでまた空き家になり、それを不思議な人の縁で借りることが出来ました。多くの人が家に住みたいと願い、活動するボランティアも宿泊先やトイレに困りながら活動している中、たまにしか利用しないのに一軒家を無料で借りることが出来たことで、その家を活用しないと申し訳ないと思いました。

 2012年度はサバティカルを申請し認められたので、思い切ってその家に住むことにしました。そして、個人として活動と、毎月学生を連れての活動を継続しました。まるで120年前のイギリスでのセツルメントのようでした。1年間でできた人間関係から、活動を継続しています。

 このホームページは、その活動記録として作成しています。従って震災以外のテーマや記事は掲載していません。

 2014年10月、丸三年使わせて頂いた一軒家をお返ししました。お隣の方が掃除やゴミ出しをして下さり、いつも快適に利用させて頂きました。2015年7月から、陸前高田市米崎町に一軒家を借りることが出来ました。これも人間関係から出来たことです。

 震災から5年が経ちます。当初「5年から10年活動を継続する」と決めていましたが、その5年が過ぎます。学部で創った「復興支援プロジェクト」では、7地点(陸前高田、気仙沼大島、石巻、南三陸、新宿、東久留米、いわき)で活動を展開してきましたが、活動を縮小する時期に入りました。わたした担当している陸前高田は、年6回程度の活動を目指します。それとは別に大学として『陸前高田サテライトキャンパス』構想が進み、それも担当しますので、陸前高田に通う頻度は高くなるかもしれません。

 大きなことは出来ませんが、少しずつ、長く継続する活動を続けたいと思います。

 
職業: 

 立教大学コミュニティ福祉学部・大学院 教授

  医療ソーシャルワーク・対人援助技術・ソーシャルワーク理論などを専門としています。

 

 キャンパスは、蔦の絡まるチャペルのある池袋ではなく、田舎の雰囲気が残る埼玉県新座市です。

 でも、わたしも学生も、このゆったりして綺麗に整備され、のびのびしたキャンパスが大好きです。

 

(2015年3月)